野村萬斎さん 少女漫画の世界に
2025年8月30日 10時26分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250830/k10014902451000.html能舞台で繰り広げられる少女漫画の世界。
40年以上読み継がれる名作漫画「日出処の天子」が、この夏、狂言師・野村萬斎さんの主演と演出で、古典芸能の能と狂言として、初めて舞台化されました。
漫画とのコラボを「能楽の可能性を広げるための活動」と語る萬斎さん。
チケットがすぐに完売した話題の舞台ができあがるまでに密着しました。
(科学・文化部記者 小田和正)
■新作をゼロから作る現場に密着
7月下旬、都内にある稽古場に集まったのは野村萬斎さんをはじめ、東西で活躍する能楽師たちです。人間国宝の大槻文藏さんや狂言師の茂山逸平さんなどの姿もありました。
漫画「日出処の天子」の初めての舞台化で、しかも能狂言にするという試みだけに、長年、受け継がれてきた古典の演目とは違って、みんなで台本や演出をゼロから考えます。
原作の名場面を、どんな舞やせりふで表現するのか、どんな衣装を身につけるのか、萬斎さんのアイデアをもとに、一つ一つ議論して決め、稽古場で動いて確かめます。
連日、夜遅くまで、こうした作業が続けられました。
■「日出処の天子」と能狂言の親和性
原作は1980年代に連載された山岸凉子さんの少女漫画です。
時は、飛鳥時代前夜。のちの聖徳太子、厩戸王子を主人公に、その側近で王子が思いを寄せる蘇我毛人の同性どうしの恋愛を軸に、王族の権力闘争が壮大なスケールで描かれます。毛人に愛されたいと願いながらも報われず苦しむ主人公が数奇な運命をたどる様子が神秘的に描かれ、40年以上、読み継がれてきました。
萬斎さんは、様式化されたシンプルな動きと演出が特徴の能や狂言だからこそ、作品の神秘的な世界観が表現できると考えていました。
野村萬斎さん
「能や狂言では、われわれは雄弁に語りすぎるよりも、お客さまの脳内の想像力に委ねて、最小限のやり方で最大の効果を生み出すというのが、能の真骨頂なわけです。(能狂言は)分かりにくいと言われることもありますが、もっと想像力で豊かに遊べるんだということをぜひ体験してほしいし、体感してほしいです」■不気味な場面は“音”で表現
萬斎さんが特に力を入れた場面があります。
主人公が頼りにしていた父親が亡くなってしまう場面。
疫病神たちが、病に伏した父親に徐々に近づき、あの世に連れて行こうと取りつく原作でも重要なシーンです。原作の不気味さをどうすれば忠実に再現できるのか。
萬斎さんが目を付けたのは能や狂言で使われる「鉦(かね)」でした。鉦の音色を確かめる野村萬斎さんたち
疫病神が近づいてくる際に、複数の鉦をそれぞれの演者が同時に打ち鳴らして不協和音を作ることで、不穏な空気感を演出しようというのです。
萬斎さんは「能狂言は非常に音を大事にしますので、音の緊迫感や緩急、楽しいところとかシリアスなところとか、そういう感覚がすごく大事なんです」と話し、さまざまな鳴らし方を試していました。
■頭を悩ませる“ラブシーン”
一方で、漫画を能や狂言で表現する難しさにも直面していました。
原作では、厩戸王子と蘇我毛人の恋愛が軸になっているためラブシーンもあります。
名場面の1つに王子と毛人が精神的につながることで、奇跡の雨を降らせるというシーンがあります。
抱き合った2人が天に昇っていくような姿が、神秘的に描かれています。
しかし、能や狂言では直接的に抱き合ったり、顔を寄せあう表現は避けられます。
では、どう表現するのか、萬斎さんはその悩ましさについて語っていました。
野村萬斎さん
「なかなかこの世界観を普通の能の形にはめきれない部分もある。ボーイズラブを中心にした恋模様もあるが、一番難しい。直接的な愛情表現みたいなものは、われわれにとってハードルが高いなと思いつつ、そこを多少なりともやらないと、満足していただけない部分があるような気がするんですね」
打開策として用意したのが“ついたて”のような大道具です。
この大道具でこれまでにない演出にしようと、本番直前まで試行錯誤は続きました。(※中略)
■“ラブシーン”は今までにない演出で
そして、悩んでいたラブシーンの場面がやってきました。
特別に作られた大道具に映し出されたのは、2人のシルエット。
影絵で、神秘的な場面を表現したのです。
抱き合った影は光とともに天に昇っていきました。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
NHKプラス
そのうち能でボーイズラブやりそうだな
この作品が正にそれなのでは?
にしたって芸能好き女のホモ好きは異常
いつも誰にも相手にされない老害ジジイの知ったかぶり
妖しいって言葉がピッタリ当てはまる人だと思う
毎日新聞 中島みゆき
と同じレベルの違和感
舞台専門の人だからTVとかだとオーバーに映るんだと思う
舞台って、演劇とかですかね。たしか能演者でなかったでしょうか。歌舞伎ならともかく、能ならそうはならないような・・・・
能と芝居はまた違うからなあ
あの時代ドロドロの権力闘争がおもろいのに
頼りにしていたというか
父である用明天皇崩御の際にこのまま亡くなると皇位を巡っての骨肉の争いが始まり
自身も巻き込まれてしまうから、なんとか生き延びてくれみたいな感じだったと思う
ちょっと老けすぎやろ
若い頃ならぴったりだった







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