7月27日に行われた記者会見で、記者に問われた高市早苗首相が、「反省点というのは特にございません」という言葉を発した時のことだ。
【写真】内閣支持率が低下する中、高市首相が見せた驚きの行動がこちら
あれだけメチャクチャな国会運営を行い、国論をあえて二分して自己の主張だけを数の力に頼って無理やり通し、さらには、民意と正反対の内容の皇室典範改正を行い、悲願と言った消費税減税について超党派の会議に丸投げして結論を得られず半年以上の時間を空費したことなど、高市首相の政権運営については、落第点がいくつもつきそうなのに、反省という言葉を一切受け付けない、その態度に、呆れつつも半ば感嘆してしまった。
この性格をなんと表せば良いのか。すぐに出てきた言葉が、「意固地」「偏屈」「頑迷固陋(ころう)」だ。
とにかく自分の過ちを認められない。批判されると逆恨みし自分の殻に閉じこもる。反省できないから成長もしない。だから同じ過ちを繰り返す。それが積み重なればいずれ致命傷になる。ということなのだが、この人にはそれがわからない。
高市首相の最大の欠陥である。これを表す新しい言葉が作られているのではないかと思って探したが、まだぴったりくる言葉が見つからない。
7月21日、高市首相就任後初めての「骨太の方針2026」(正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針2026」)が閣議決定された。いわゆる「骨太」は、小泉純一郎首相の時代から、歴代内閣が出してきた。毎年出すのだからそれほど大きな変化はないはずだが、首相としては、毎年、国民の人気を得るための目玉、キャッチフレーズが欲しい。
そこで、人目を引く言葉が並ぶのだが、その実態は、各省庁が年末の予算編成、税制改革などで自分たちの要求を通すために作った「セールストーク」の寄せ集めである。それを自民党の各部会などの要求項目と首相自身がそれまでに宣伝に使ってきた政策提案と合体して、いかにも斬新で独創的な戦略集であるかのように発表する。
今回は、「責任ある積極財政」と言いつつ、安倍晋三政権以来続く「無責任な放漫財政」を続けることと、経済産業省を中心に官僚主導で選んだ(と言いつつ、いつも総花的なのだが)戦略投資分野に金をばら撒くという政策を漫然と続けるという内容だった。マスコミはそういう書き方はしないが、30年以上経産官僚をやった経験から言うとそういうことでしかないと断言できる。
マスコミは、高市首相は積極財政主義者だから大幅な赤字国債発行につながるのではないかなどと囃し立てたが、私から見れば、本音で考えていることは安倍政権も菅義偉政権も岸田文雄政権も特に大きな違いはなかったと見ている。
財政の健全化という言葉がなくなったと大騒ぎする人もいるが、これまでの自民党が本当に財政健全化を真剣に考えていたのかと問えば、答えはNO以外あり得ない。
戦略17分野の成長投資・危機管理投資というが、これも歴代政権と何が違うのかはっきり言って全くわからない。要するに、そこに並べられた項目にうまく合わせて官僚や族議員が用意したプロジェクトに、ほとんどなんの成功の保証もないまま国民の税金を注ぎ込むというだけだ。
強いて今回の骨太に注目点を探せば、私がかねてより指摘している、高市政権のMX(ミリタリー・トランスフォーメーション)戦略を露骨に反映しているということだろう。この点は、また別の機会に詳しく解説するが、その特色を除けば、一発逆転を狙った、いや、百発大外れ必至の大博打を打つための宣言文である。
そこにはなんの新味もない。そして、実現可能性も極めて低い。新しい夢のある分野に投資をする、その成果は15年後くらいに出るはずだということになっているが、15年先のことに責任を感じている政治家や官僚はいない。
2040年までに17分野に370兆円の投資を行うというが、その財源は、20兆円のGX債以外には何一つ示されていない。GX分野では、官20兆円に対して民間130兆円で計150兆円ということになっていて、これも今回の370兆円に含まれるから、新たな分野には220兆円ということになる。GXの比率に倣えば、220兆円のうち、約30兆円が官で民が約190兆円となる。
ラピダスは、27年度後半に2ナノ世代の半導体の大量生産を行う計画だが、それまでに5兆円の資金が必要とされている。しかし、これまでに投入された資金の内訳では、政府支援約2兆3540億円、25・26両年度で政府出資約2500億円で、合計の国による支援額は約2兆6000億円にものぼる。
一方、民間からの出資はわずか1676億円と国の支援額の7%にも満たない。今後は、メガバンクなどが約2兆円も融資するというが、それにも政府系機関であるIPA(情報処理推進機構)の保証がつく可能性が高く、結局、ほとんどが国の拠出とリスク負担によるものになる。もちろん、失敗すれば、全てが国民負担に直結だ。
最先端半導体は、世界的に需給逼迫が激しく、AIデータセンターに国家予算級の投資を行っている米国のテックジャイアントも喉から手が出るほど欲しがっている。普通に考えれば、最先端半導体を作れることがかなり確実なプロジェクトであれば、数十兆円単位の投資が海外から入ってきてもおかしくない。
しかし、ラピダスに関してはそんな話は聞こえてこない。なぜなら、世界中のテック企業が、ラピダスに投資しても失敗する可能性が高いと見ているからだ。日本企業が1社あたりせいぜい数百億円の投資しかしないのもそれを物語っている。
ちなみに、ラピダスは、今の工場の次に第2工場建設、さらに2ナノ半導体の先の1.4ナノ半導体の製造についても準備を始めているが、これにも4兆~5兆円必要と言われている。それもまた政府におんぶに抱っこの投資になるのは確実だ。
最も需要のはっきりしているAI用の半導体のプロジェクトですら、こんな状況だから、これから始まる17分野の投資がどうなるのかは概ね想像がつく。370兆円のうち、最初の話では、国が呼び水的に少額の投資を行えば、その何倍もの民間投資が行われるということになっているが、実はラピダスの時もそういう話だった。
しかし、結局どうなるかというと、政府が無理やり17分野で色々なプロジェクトを始めて、民間企業に少しずつ出資などをしてもらうが、その後も民間資金は集まらず、ずるずると政府が投入資金を拡大するということだろう。
なにしろ、官僚は、これまで散々政府資金を無駄なプロジェクトに投入し、失敗してほとんどドブに捨てたのと同じということを繰り返したが、責任をとった人は一人もいない。そもそも、結果が出る時には、どこかに異動したり、天下りして民間人になっていたりで、責任追及の場にも呼ばれることはなかった。
そして、今回の骨太だ。その目玉である17分野の370兆円投資。その財源は、前述したとおり、GX債の20兆円しかない。残りの政府の資金については、とりあえず国債を発行して調達するとされ、なぜか、GX以外の財源についても「つなぎ国債」として、普通の国債とは別扱いにして政府債務残高に含めないと勝手に言っている。
しかし、つなぎ国債とは、将来の返済の財源がはっきりしている国債を指すものだ。GX債は、その償還財源として、化石燃料賦課金や発電事業者などへの負担課金を充てることになっている。だから「つなぎ」と言えるのだ。
一方、今回の370兆円投資からGX債20兆円を除いた資金のうち政府負担分については、財源は全く明らかになっていない。政府は、成長すれば税収が増えるとかプロジェクトが成功すればリターンが見込めるなどと言うが、そんな理屈だけで金を出す人がいるだろうか。「誰も出してくれないけど、絶対に成功するので、それを信じて金を出せ」と言っているだけの話だ。
しかも、無心に来たのは、これまで何回も血税をドブに捨てて、それでもなんの責任もとらない札付きのたかり屋なのだから、どう考えても、金を出してはいけないという答えになるはずである。
悪いことに、高市政権は「経産省内閣」と言われ、経産省のOBや幹部官僚が官邸に集結して、その経済政策の舵取りを担っている。
そこで、冒頭の話に戻るのだが、どうして性懲りもなく同じ過ちを繰り返すのか。それは、どんな過ちを犯しても、決してそれを認めず、反省しないからだ。反省しないから、その後も同じ過ちを繰り返す。
それは高市首相だけではない。経産省も同じだ。その二者がタッグを組んだ。さらに自民党も同罪。これまでの過ちを一切反省せず、十年一日のごとく同じことを漫然と繰り返している。
こういうのをなんと言えば良いのか。意固地、偏屈、頑迷固陋。政策立案・運営の基礎となるOSがアップデートできない首相と経産省、そして自民党。現代風に言えば、「アップデートダメダメ症候群(UDDDS)」とでも言えば良いのか。
高市首相と経産省にはもう一つ似たところがある。自信がないことだ。ただし、それは隠している。高市首相が、国会答弁を逃げまくり、記者会見を回避し続けたのも自信がないことの証しだ。
そこで、考えたのが、競争の土俵を変えてしまうということだ。骨太の中核的哲学は、経済成長と安全保障の一体化である。前述したとおり、ミリタリー・トランスフォーメーション、MXと言っても良い。危機管理投資という新たな概念はその象徴だ。
しかし、その危機管理投資や経済安全保障という言葉を悪用して、何をしようとしているかというと、中国との競争から日本企業を守る作戦だ。安全保障を理由に、あらゆる分野から中国製品、ソフトウェア、サービスを排除する政策がものすごい勢いで進められている。
その結果、日本企業は、安心だ。アメリカも同様だから、日米の市場で日本企業は中国企業と競争しなくて済むのだ。
嘘書くなよ朝鮮日報
海外も日本製品買わなくなっているのにな
しかし、今後大きく成長する市場はどこにあるかというとグローバルサウスである。そこでは、中国企業は、米国や日本の嫌がらせに遭わないので、のびのびと活動し、あらゆる分野でシェアを伸ばし、市場支配力を確保しつつある。日本企業は、中国企業と競争しない道を選ぶことができるため、日米市場だけで商売をすることになる。
その結果、日本では、消費者も企業も中国製品・サービスよりも性能・機能が低い日本製のものをより高い価格で買わなければならない。もちろん、先端技術でも後れをとるだろう。真の競争力を獲得することができず、いずれは、世界市場から駆逐される。
高市首相を支える右翼議員の一人、城内実経済財政相は日本経済新聞のインタビューでこう述べている。「『コストが安いから中国』とはならないと思っている」
しかし、問題は、中国製品の価格が安いということだけではない。本当の問題は、中国製品のほうが優れているのに、それを使えなくして日本企業を守ることになるということに気づいていない(あるいは、そのふりをしている)のだ。
中国に敗北した電気自動車(EV)では、中国車を排除して日本車メーカーを守るために、EV購入補助金に異常に大きな差をつけたことは、先々週配信の本コラム「日経新聞も書いたEV市場の『トヨタ敗北』…進化を続けるテスラ&中国メーカーとの“圧倒的な力量差”が白日のもとに」で紹介したが、トヨタのbZ4Xに130万円、中国BYDのドルフィンには15万円というメチャクチャな補助金政策で日本車保護に走った。これだけ差をつければさすがのBYDも戦えない。誰もがそう思った。
しかし、7月28日、BYDは新たに日本で軽EV「ラッコ」を発売した。価格は、補助金15万円を引いて実質199万円台からだ。日産の軽EVサクラは244万円台からで補助金は58万円だから、実質価格ではラッコを下回る。
しかし、ラッコは、EVでは初めて両側電動スライドドアを装備し、航続距離も320キロまで伸ばして日本車を大きく上回る。さらに日本車のはるか先をいくと言われる先進運転支援システム(ADAS)も全グレードで標準装備化された。OTA(Wi-Fiなどで車載ソフトウェアを更新・追加できる機能)もある。
日本車陣営は必死だ。今や、ネット上では、BYDはいずれ撤退に追い込まれるから買うのはリスクがあるというとんでもない誹謗中傷の書き込みも出ている。【ネトウヨ的な人々が負けを認めたくなくてBYDの営業妨害をしているのかもしれない。】
経産省が自信を失っているのも当然だ。しかし、それを表に出さず、なりふり構わず、「アップデートなしの旧式OS」上で「ナンチャッテ成長戦略」を毎年更新し続ける。
反省できない首相もまた、一体となって負け戦(いくさ)を続ける。頑迷固陋な高市首相は、やはり、もうお払い箱にした方が良い。
古賀茂明
犯罪だけど?
官僚の悪事をバラす❗ って
事で見てたけど、基地な素性バレてなーw
お気楽
WTO的に仕方無いらしいよ
それより東京都の補助金は異常
小池が中国共産党とズブズブすぎるからしゃーない
頭オカシイ
車に何を求めてるんだ?
60万円分の装備ってなんだよ
本革シートでも付けてるのか?
既に1回負けたのがBYDでは?
逆に日本車は叩いて外車マンセーの車評論家が存在するのは知っているが
あからさますぎる
X ネトウヨ的な人
⭕ ネトウヨ
でも日本では売れてない
まあイメージあるだろうな
ベンツやBMWくらい根付いてくれれば日本から撤退しないだろうとなりようやく買ってもらえる
例えばヒュンダイはさっさと撤退した、フォードも撤退した、それだと庶民は困るんだよ
ネトウヨの力強すぎw
当たり前なんだけど赤字垂れ流してまで日本でビジネスをやる意味など無い
そしてだからこそ日本人が選ばないスパイラル



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