https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rsk/2814652
「今年も家の前にヌートリアがやってきました」
先月(6月)末、そんな連絡が届きました。遠目に見ると、カピバラのような、巨大なネズミのような。
水路をゆったり泳ぎ、岸辺で草をかじる姿、ときには親子連れで…その姿はどこか愛嬌がありますが、この動物は日本の自然にもともといた生き物ではありません。
生物に詳しい、東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。
南アメリカ原産
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──どこからやってきたのでしょうか。(東洋産業 大野竜徳さん)
「ヌートリアは南アメリカ原産の大型のげっ歯類です。体長は50~60cmほど、尾を含めると1m近くになることもあります。遠目に見るとカピバラに似ているという人もいますが、分類上は別の仲間です。水かきのある後ろ足をもち、泳ぎが非常に得意、川や池、水路など水辺を生活の場にしています」
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──どこからやってきたのでしょうか。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「ヌートリアは南アメリカ原産の大型のげっ歯類です。体長は50~60cmほど、尾を含めると1m近くになることもあります。
遠目に見るとカピバラに似ているという人もいますが、分類上は別の仲間です。水かきのある後ろ足をもち、泳ぎが非常に得意、川や池、水路など水辺を生活の場にしています」
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──なぜヌートリアは日本へやって来たのでしょうか?
(東洋産業 大野竜徳さん)
「その理由はペットではありません。ヌートリアは1939年頃から毛皮を採る目的で海外から輸入され始めたとされています。
時代は戦時体制の中、防寒用の毛皮が重要な資源と考えられ、全国各地で養殖が進められていたそうです。
しかし終戦後しばらくたって、戦争で必要なくなり、毛皮ブームが去った1950年代に需要が急激になくなり、多くの飼育施設が廃業。
その際に逃げ出したり、放されたりした個体が野生化したことが、日本での定着の始まりでした」
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──岡山県はヌートリアが多いのでしょうか。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「岡山県民の中には、ヌートリアはとても身近な生き物で、珍しくない、という人もいらっしゃいます。
その理由には岡山ならではの事情があります。戦前から戦後にかけて、岡山県内には少なくとも40か所以上の『ヌートリア飼育場』があったそうです。
岡山県は昔から繊維の街としても栄えていたことから、毛皮を加工するところが多くありました。
南部は冬でも比較的温暖。さらに岡山県には高梁川、旭川、吉井川、という下流に行くにしたがって常に水があり、広い河川敷を持つ1級河川があります。
1級河川につながる多くの河川、さらにそれらにつながる広大な田んぼにひく用水路。広い干拓地、ため池、水田…。
人間にとっては『晴れの国』を支える豊かな水のネットワークですが、ヌートリアから見ると、まるでどこにでも自由に行けるよう張り巡らされた高速道路のようなものだったのかもしれません。
豊かな生活と自然を支える岡山の環境は、毛皮産業にとっても、ヌートリアの生息にとっても理想的な環境でした。
と、ヌートリアが分布を広げやすい環境も重なり、現在では岡山県内各地、市街中心部の水路でまで見られるようになったと考えられています」
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(東洋産業 大野竜徳さん)
「ところで、ヌートリアは2005年から「特定外来生物」に指定されています。
理由は、農業や自然環境への影響が大きいためです。
例えば、稲やレンコンなど農作物を食べる、水辺の植物やときには二枚貝などを大量に食べて生物相を変えてしまい在来の希少な生物が減少する、河川の土手に穴を掘って堤防を弱らせることがあることなどが問題となっています」
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──ヌートリアはどんな性質があるのでしょうか。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「ヌートリアは草しか食べないおとなしい動物のようにも見えます。
確かに基本は植物食です。河川に生えるヨシやヒシ、マコモ、水草の地下茎などを好みますが、野菜やイネなども大好物で、農家にとっては厄介な存在です。
性格は比較的おとなしく、遠目に見ると陸上ではぺったんぺったんゆっくり歩き、時々立ち止まってのんびりし、近くで人を見ると驚いて水へ逃げることがほとんどです。
水の中での動きは陸上でののんびりした動きと比べると意外に素早く、あっという間に泳いで水に潜って見えなくなってしまいます。
あののんびり歩いていた子と同じとは思えないほどで、のんびりした生き物だと思ってみていたら目で追えずに見失うこともあります」
スルメみたいで美味い、と
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(東洋産業 大野竜徳さん)
「ヌートリアは環境が合えばどんどん子孫が増えていきます。一年を通して繁殖でき、妊娠期間は約130日。1回に平均4~6頭ほど出産し、これが年に複数回。しかも、生まれた子どもはすぐに目が開き、毛も生え、泳ぐことまでできます。
人間でいえば、生まれたその日に歩いて泳げるようなものです。こうした逞しい生き方も個体数増加の一因になっています。
さらに日本では天敵となる大型肉食獣が、特にヌートリアが得意とする水際にはほとんどいません。
子どもがオオタカなどの猛禽類や野良猫などが幼獣を捕食する例はありますが、成獣を安定して捕食することができる動物は日本にはほとんどいません」
(東洋産業 大野竜徳さん)
「今ではヌートリアが完全に定着し、今でも増え続けているため、人による管理や監視が必要な外来生物となっています。
ヌートリアは農業や自然環境へ影響を与える特定外来生物、管理が必要な動物です。
しかし、忘れてはいけないことがあります。彼らは自分の意思で日本へ来たわけではありません。
毛皮を求めた人間が海を渡らせ、その歴史の中で野生化し、今では日本の風景の一部になっています。ヌートリアに罪があるのではなく、その背景には私たち人間の歴史があります」
(東洋産業 大野竜徳さん)
「水路をのんびり泳ぎ、草を食べ、親子で散歩する姿を見ると、かわいいと感じる人も多いでしょう。
しかし、そのかわいらしい姿の一方で、農業や自然環境への影響も現実にあります。
かわいいから守る、困るから排除するという二択では語れません。外来生物問題とは、生き物が悪いという話ではなく、人間の選択が何十年も先の自然に影響を及ぼすという話でもあります。
彼らの家の近くに今年もやってきたヌートリアは、そんな歴史を静かに映し出しているのかもしれません」
冒険者に頼めよ
ネズミ肉は総じて美味いらしい
千鳥のノブとかウエストランド井口なんてヌートリア顔じゃん
グエンとシナを使おう
茸本のことかー
アナコンダを解き放てば?
ヌートリアより捕食しやすい岡山県民がアナコンダに食われて全滅する
うちは高梁川水系
気性がくそ荒い



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