山上容疑者から手紙送られたｼﾞｬｰﾅﾘｽﾄ「安倍元総理だって生きていればアベノミスクを反省して心を入れ替えたかもしれないではないか」

　安倍晋三元首相が街頭演説中に銃撃されて死亡した事件は8日で発生から1カ月となった。殺人容疑で送検された無職山上徹也容疑者（41＝鑑定留置中）が犯行直前に手紙を送った島根県在住のフリージャーナリストの米本和広氏（71）が日刊スポーツの取材に応じた。米本氏は2日に「山上徹也を救え」のタイトルで新しいブログを立ち上げた。
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　「ご無沙汰しております」から始まる山上容疑者の手紙を受け取ってから約3週間後、米本氏は「山上徹也を救え」という新しいブログを立ち上げた。

　ブログには事件についての思いをつづった。「山上容疑者へ。猛省を求む」と題し、こう続けた。

　安倍元総理を銃殺したのは、犯罪以外の何ものでもない。

　人の命を絶つということは、その人の未来を閉じてしまうことである。野蛮な行為である。

　安倍元総理だって、生きていれば、アベノミスクを反省して心を入れ替えたかもしれないではないか。

　死刑制度を廃止している国は年々増えている。

　小生は、死刑の代わりに、仮釈放のない「無期」を推奨したい。

　刑務所からだって人の役にたつことはできるのだ。小説を書く、作曲する、工芸品をつくる…。

　この意味で、山上徹也氏には猛省を促したい。

　この文章について賛否の声が届いている。「山上徹也を救え？」「山上徹也を救えというのは、広く宗教2世を救えと解釈してよろしいでしょうか？」。

　自らの意思に関係なく、入信した親たちによってカルトの世界へ引きずりこまれた子どもたちの苦悩を、徹底した聞き取り調査をもとに描いた「カルトの子」（00年）などの著書がある米本氏は、長年カルト宗教問題に取り組んできた。

　ブログの文章に「人それぞれの解釈があっていい。自由です」と話した。

　山上容疑者は事件前日の7月7日、安倍氏の演説会が行われた岡山市から手紙を投函（とうかん）したとみられる。手紙には、「母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…この経過と共に私の10代は過ぎ去りました」。世界平和統一家庭連合（旧統一教会）への強い恨みがつづられていた。

　米本氏は「自分の母が1000万、2000万とどんどんお金をつぎ込めば、どう思うか。自分の頭で、自分のこととして考えてほしい」。米本氏のブログの熱心な読者だった山上容疑者とは、面識がない。なぜ、手紙を託されたのか。今後、「接見すると思うよ」。「カルトの子」など自らの著書ではなく、本を差し入れたいという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8da2324a3dd6653e99e20249212722c3063665b