ドン・キホーテ、４７都道府県で最後「高知」でオープン…「酒好きの県民性」にあわせた品ぞろえ

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250218-OYT1T50041/

　高知県を除く全国４６都道府県で展開しているディスカウント店「ドン・キホーテ」が１８日、県内初となる店舗を高知市内にオープンした。全国に５００店舗以上と拡大していくなかで、高知は空白地だった。新店舗は、豊富な酒類や地元出身アーティストとのコラボ商品など高知らしい品ぞろえになっている。（石渕譲、田中志歩）

　高知市東雲町の電車通り沿いに出店する店舗名は「ドン・キホーテ高知店」。鉄骨２階建てで、１階のみとなる売り場面積は３７２６平方メートル。日用品、電化製品など約５万点を販売する。

　ドン・キホーテは１９８９年に東京都内に第１号店をオープン後、店舗数を拡大し、大型店舗「ＭＥＧＡ　ドン・キホーテ」なども含め全国に５０６店舗（２月１７日時点）を展開。海外７か国・地域にも１１６店舗あるが、高知には出店していなかった。

　運営会社のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（ＰＰＩＨ）広報室の担当者は「商圏を 鑑かんが み需要があり、経済的メリットを享受できると判断した土地や物件への出店を進めていた」と都道府県にこだわった計画でなかったと説明し、高知が最後になったのも、適した土地がなかなか見つからなかったことなどが理由としている。

　１７日には報道陣向けの内覧会が開かれた。入り口正面の売り場には「土佐っ子魂」と書かれた看板とともに「はちきん」「土佐最強」などと印字されたカラフルなＴシャツが並ぶ。「驚安」「特価」と書かれた同店特有のポップもあちこちに置かれている。

　奥行きのあるフロアには、日用品や化粧品、パーティーグッズなど通常の商品以外に、県出身のアーティスト「はらわたちゅん子」さんとコラボしたＴシャツや「土佐犬」をイメージしたフィギュアなども扱う。酒好きの県民性にあわせて通常店舗より酒類や珍味を多くそろえ、高齢者に配慮して他の店舗より通路を広めにしているという。

　伊藤敦史店長（４８）は「高知ならではのものも多数取りそろえた。非日常感を楽しんでもらえる店舗になったと思うので、多くの方に来てもらいたい」と話していた。

　年中無休。営業時間は午前９時～翌日同３時まで。