【韓国歴史】 倭軍との戦闘「ウンチの戦い」の跡地、国家指定文化財史跡に

「壬辰倭乱（※「文禄・慶長の役」のこと。）　熊峙（ウンチ）戦績」国家指定文化財史跡指定
-完州郡（ワンジュグン）と鎮安郡（チナングン）に位置　文化財庁、体系的保存管理方案準備

文化財庁が全羅北道の完州郡と鎮安郡に位置する「壬辰倭乱ウンチ戦績」を国家指定文化財史跡に指定したと30日、明らかにした。

「壬辰倭乱ウンチ戦績」は壬辰倭乱初期(1592年7月)、全羅道を侵略した倭軍に対抗し、官軍および義兵が民官合同で湖南（ホナム）を守った「ウンチの戦い」が発生した場で、ホナム防御に決定的な役割をした。特に初期の劣勢を克服し、朝鮮軍がついには勝利することになる国難克服の戦績地と評価される。

「ウンチ」は完州郡と鎮安郡の間の峠道の地名で、ウンチ一帯の旧道は全州と全羅道東部地方である鎮安などを連結する重要な交通路として利用された。『宣祖実録」』などさまざまな文献に記録された「ウンチ」は、「ウンヒョン」、「ウンリョン」とも記録されており、現在は「コムティ」または「コムチ」と呼ばれることもある。チョ・ギョンナムの『乱中雑録』には戦闘が起きた地理的位置が具体的に記録されている。

ウンチの戦いを通じた湖南（ホナム）守護の後、官軍と義兵が京畿道と慶尚道に進出し、日本軍との戦闘で中枢的役割を随行しており、戦争に必要な各種物資を湖南地域から調達するなど、壬辰倭乱克服の契機を備えた。

文化財庁は完州郡・鎮安郡と協力して歴史的・学術的価値が優れた「壬辰倭乱ウンチ戦績」を、より体系的に保存管理し活用できる方案を準備し施行する計画だ。

キム・ソンスン記者

ソース　全羅日報（韓国語）
http://www.jeollailbo.com/news/articleView.html?idxno=678614