【素知らぬ顔で指定席に…】 我慢するのはいつも日本人！新幹線内で起きているインバウンド急増による大トラブル

3月後半から4月の前半は春休みも重なって新幹線や観光地、空港などは人でごった返していた。そのなかで多く聞かれたのが
オーバーツーリズムの弊害。観光ジャーナリストの野田ハルカ氏はこう話す。

「京都や大阪、鎌倉などは、訪れてみると驚きますよ。外国人だらけです。アニメ人気から聖地巡礼的なムーブメントもあり、
今までだったら静かだった場所にも人が溢れている状況。地域住民の暮らしにも影響が出ていると聞きます」

日本政府観光局の調査によると2024年4月には訪日外国人客数が300万人を突破。過去最高を更新した。なかでも新幹線や在来線、
バス、タクシーなど交通機関でのトラブルは後を絶たない。

「新幹線の大型荷物置き場の話題が先日も掲載されていましたが、オーバーツーリズムの弊害は無視できないところまできています。
荷物置き場についてはもはや何か対策を講じないとまずいでしょうね」

新幹線に設置されている予約制の特大荷物コーナーが占領される事案はたびたびトラブルが報告されている。

「予約制ではありますが鍵などがあるわけではなく、開放されているので誤ってなのか故意的なのかはわかりませんが、
荷物を勝手に置く人がいるのです。この問題はかなり前から指摘されています。そもそも荷物置き場が少なすぎるので争奪戦に
なっている現状も」

JR東海とJR西日本は4月4日、東海道・山陽新幹線で、予約不要の車内荷物置き場を2025年7月以降当面の間，試行すると発表した。

「やっとという気もしますが、これで少しはトラブルが減るといいのですが…。とはいえ、依然としてスペースが不足していることは
事実でしょう」

外国人観光客たちは海外への渡航ということもあり、とにかく荷物が大きい。

「バスでも同じようなトラブルを耳にします。市民の足として使われている路線バスも大型のスーツケースを持って乗る人が増える分、
乗車スペースが少なくなります。京都で取材した際、いつもなら乗れるバスに乗ることができず、病院に行くのも一苦労だと話す
高齢者もいました。海外の方にきていただくことはいいことかも知れませんが、国民が憂慮しているようでは困ってしまいます。
入国税をアップするなどの対策やマナー周知の施策が求められています」

今回お話を聞いたのはまさにこの春休み、新幹線でとんでもないトラブルにあったと話す女性だ。

「新幹線に乗車すると予約したはずの席に外国人客が素知らぬ顔で座っていたというのです…。その人たちが女性に訴えてきたことが
あまりにも非常識で…。近年、日本に来る外国人のマナー低下を叫ぶ声も大きい。リスペクトがないと言いますか…。本当にこのまま
インバウンドを受け入れ続けるべきなのか、議論されるのも無理はありません」

新幹線内のトラブルについては【関連記事　新幹線の指定席に先客あり！車内で起きたインバウンドとのトラブルの全容。断った私が
投げかけられた屈辱の言葉とは…】でお読みいただける。

【出典】日本政府観光局
【取材協力】ジャーナリスト｜野田 ハルカ
取材・文／長瀬 洋

FORZA STYLE 2025.4.9
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